エコ・テロリスト
C・W・ニコル 著
竹内和世 訳
1529円(税込)
書き下ろし長編アンダーグラウンド国際小説! 『勇魚』の作家が海洋エコロジー・バイオレンス・アクション・ノベルにはじめて挑む! カナダと1960~70年代の混迷の日本を舞台に極左団体と極右団体がクジラ問題を軸に究極の暴力対決!
「ゲリラ達の射撃は集中的ではあったがねらいは不正確だった。槍の会のコマンド部隊は、木立や物陰に身を寄せながら、一地点から別の地点へとすばやく跳びすさり、身をかわし、恐ろしい雄叫びをあげながら前進していった。三挺の使えるFNライフルのほか、一ダースもの銃から撃ちこまれながらも、撃たれた者はわずかにすぎず、しかもほとんどは撃たれても倒れずにそのまま突っこんでいくのだった。一度に三人か四人が刀をかまえて前進していくその攻撃ぶりを、トムは畏れに似た気持ちで見守っていた。」
(本文より)
- ISBN
- 978-4-87950-512-5
4-87950-512-9 - 価格
- 1456円(本体)+税
- 発行年月
- 1991年12月