国際森林年の国際生物多様性の日。新刊本のご案内。香坂玲著『森林カメラ―美しい森といのちの物語』
2011年6月3日
2011年は何の年かご存じですか? 今年は国連が定めた国際森林年(the International Year of Forests)なのです。
5月22日は何の日だったがご存じですか? 答えは、国際生物多様性の日(International Day for Biological Diversity)です。
そんな国際森林年の国際生物多様性の日にあわせた書籍のご紹介です。
名古屋市立大学大学院経済学研究科の准教授・香坂玲さんの『森林カメラ―美しい森といのちの物語』。それでは、本書のご案内をしたいと思います。
本書は48の物語と3つのコラムで構成されています。
「美しい森林づくり」「『緑の党』と環境運動」「田舎から里山へ」「北端の地と希少動物」「外資と森の微妙な関係」「生物多様性のイメージは?」「共通の言語としての写真の役割」「動物をめぐる抗争」「自然は無料か?」「NGOの戦略」「企業の思惑と取り組み」「企業の社会貢献」「動物が見えない動物園」「六次産業化」「2020年の自然風景」……と多種多様な物語です。
どの物語から読み進めていただいてかまいません。「生物多様性」「森林文化」「写真・広告・絵に内包されている環境イメージ」「国際政治における環境問題」などをわかりやすく解説した内容です。
帯文言は環境事務次官の南川秀樹さんにお寄せいただきました。
「あなたの思い描く自然の風景はどのようなものですか? 美しい森と生きものたちとの《創造的共生社会》を考えるきっかけが本書にはつまっています」
本書のナビゲートにあたる序文は美しい森林づくり全国推進会議代表の出井伸之さんです。
この物語を読み終えたとき、あなたの身近な自然や環境、生きものに対する疑問に新たな視座を提供する、そんな1冊だと思います。『森林カメラ』というファインダーをのぞくと、そこには今までとは違った見え方で、地球、風景、人間、生きものが見えると思います。