クライメート・チェンジ 新たな環境倫理の探求と対話
吉川成美 監修・著
エヴァン・ベリー/ガイ・カヘーン/ピーター・ヒギンズ/高野孝子/デール・ジェーミソン/豊田光世/イングマー・ペルソン/グスタフ・アリニアス/ジュリアン・サヴァレスキュ/桑子敏雄 著
新たな視座で気候変動の倫理と実践を考える
人間はなぜ気候変動への対応策についてグローバルな合意に至れないのか。その人間性への深い洞察と、前進へのヒントとなる実践例の報告。
- 気候変動という問題に対する個人的責任と集団的責任
- 地域性に根ざした倫理的課題解決
- 気候変動は単独の方法で解決できるひとつの問題ではない
- 気候変動への適応策によってもたらされる未来の不確実性
- 「場」への関心と、「場」に根ざした教育
- 気候変動への対応を難しくしている人間の心理的特性
- 人口倫理学が抱えている課題
- 有機農業運動が生みだす倫理的な互助関係
- 評判を気にする心理を肯定的に利用できる可能性
「パリ協定」に先だつ2015 年にニューヨークで開催された国際倫理会議を再構成。
収録内容
- 気候変動は単一の問題?(エヴァン・ベリー)
- 気候変動と人間の道徳的心理(ガイ・カヘーン)
- 地球への愛着―「自分の居場所」への愛着をどう育んでいけるか(ピーター・ヒギンズ)
- サステナビリティに関する教育の倫理的側面(高野孝子)
- 気候変動の責任―因果的、道徳的、法的責任と「介入責任」(デール・ジェーミソン)
- 気候変動の時代に考える責任の所在(豊田光世)
- 気候変動―最も難しい道徳的挑戦?(イングマー・ペルソン)
- 温暖化の時代の人口倫理学(グスタフ・アリニアス)
- 「生態倫理(エコロジカル・エシックス)」による経済コミュニティの創出(吉川成美)
- 倫理学の心理面から恥の倫理学を考える(ジュリアン・サヴァレスキュ)
- 惑星哲学・惑星倫理の構築(桑子敏雄)
- ISBN・分類コード
- 978-4-87950-630-6 C1012
- 価格
- 2000円(本体)+税
- 判型
- A4判 並製本
- 発行年月
- 2018年10月