狩りの思考法 Amazon Kindle版
角幡唯介 著
アサヒ・エコ・ブックス No.40
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- 著者紹介 角幡唯介
- 角幡唯介さん Twitter @kakuhatayusuke
- THE NORTH FACE Winter Magazine PARADISE #4 Wonder of Snow Issueで紹介されました
- 『週刊現代』2021年12月4日号で紹介されました
- 『芸術新潮』2022年1月号で紹介されました
- 朝日新聞2022年1月1日号に伊藤亜紗さんと角幡唯介さんの対談「狩りとケアから考える」掲載
- 『週刊SPA!』2022年1月11・18日合併号で紹介されました
- ダ・ヴィンチニュースで紹介されました
- 伊藤亜紗「信頼のナルホイヤ」―ぼけと利他 村瀨孝生と伊藤亜紗の往復書簡 第30回
- 『文藝春秋』2022年2月号で紹介されました
- 全国各地の地方紙で紹介されました
- 京都新聞2022年2月12日で紹介されました
- 『山と渓谷』2022年2月号で紹介されました
- 『本の雑誌』2022年3月号で紹介されました
- 朝日新聞 be on Saturday 3月11日 フロントランナー 角幡唯介さん
- 「モンベル」直営店の一部でお買い求めいただけます
- 明治大学 政治経済学部 2024年度 入試問題(国語)に採用されました
現実は、とても残酷だ。でも
現実は、とっても美しい。
現実世界にたいして私が如何なる認識をもってこれと接しているのかといえば、それはカオス、渾沌である、ということである。
真の現実―自然といってもいいかもしれない―とは収拾のつかない無秩序な修羅場である。
――「計画と漂泊」
漂泊とは流れさすらうこと。目的地を決めるのではなく、今目の前に生じる事象や出来事、あるいはそこに姿をあらわした他者、動物など生ける主体に巻きこまれ、その関わりのなかから新しい未来が生じる、そうした時間の流れに身を置くことである。
――「計画と漂泊」
最後の部分では神がサイコロをふる。その意味で狩猟というのは偶然の産物であり、不確実で先の読めないカオス的な真の現実に触れる行動様式である。
――「計画と漂泊」
獲物がとれれば旅が延長され、そのぶん生きることが許される。狩りとはその意味で本源的に生が躍動する瞬間だ。〈中略〉今現在に組みこまれることで未来がどんどん更新されていくこの存在様態は、まさしく漂泊そのものというほかなく、狩猟者とは根源的に今現在を生きる漂泊者たらざるをえないのである。
――「計画と漂泊」
事前の〈計画〉を優先して目の前の現実を切り捨ててしまうことは、イヌイット的にはじつに恥ずべき愚挙なのである。
――「モラルとしてのナルホイヤ」
未来を見つめて、いまを直視できない私たちへ。
- ISBN・分類コード
- 978-4-87950-637-5
- 価格
- 1500円(本体)+税
- 判型
- 電子版(Amazon Kindle)
- 発行年月
- 2022年3月