ロシア・CIS南部の動乱 帰路に立つプーチン政権の試練 Amazon Kindle版
徳永晴美 著
※本書は2003年2月発行『ロシア・CIS南部の動乱 岐路に立つプーチン政権の試練』を電子書籍化したものです。
初期プーチン外交を知るための必携書
米原万里も師と仰いだロシア語同時通訳の第一人者が、1990年代から2000年前後にかけてロシアとCIS南部諸国でおこなった取材・インタビュー・フィールドワークを集成。
1991年末のソ連解体から米同時多発テロ1周年までの約10年を主なタイムスパンとし、動乱・激動・胎動が渦巻くロシア・CISの南部を対象に、地域情勢、国際関係、及びクレムリンの対外政策の方向性について考察する。
第一部では、ソヴィエト連邦崩壊と独立国家共同体(CIS)結成(1991年)、第一次チェチェン戦争(1994年~)、第二次チェチェン戦争(1999年~)を記述。チェチェンに対し強硬姿勢で臨み支持を得たプーチンは、首相から大統領へと昇りつめ、エリツィンの権力を継承する。
第二部では、カスピ海地下資源と輸送パイプラインをめぐる米ロ対立と南カフカス諸国を巻き込む綱引きを、特にアゼルバイジャン・グルジア・アルメニアに注目した記述と、現地要人・研究者・メディア関係者への貴重なインタビューも掲載。さらに、米同時多発テロ前後におけるプーチン外交の急旋回についても記述している。