田中良太の同時代通信 Vol.1 No.1
田中良太 著
私が個人ムックを刊行する理由(わけ)
テレビの犯罪
日本の政治だけが沈滞している
21世紀に生き延びる地動説的神学論争――「安保論議」
官僚が管理する移植医療
拝啓中曽根・竹下両長老殿 「お元気すぎるほどのご活躍、結構ですね」
一人で書いて一人で編集する個人ムック(単行本スタイルの個人誌)があって、なぜわるい?
毎日新聞の『直視直言』の名コラムニストであり、同社の学芸部長や編集委員室長だった田中良太は書く。「私は1965年以後、30余年にわたって新聞記者をやっていた。その記者生活の中で慚愧の念に耐えないのは、日本中が『大国』と『繁栄』という言葉に酔っていた80年代に、その狂態に警鐘を鳴らす発言ができなかったことである」……そして、いま。フリージャーナリストとして、「80年代について感じている『慚愧の念』をそのまま墓場に持ち込むようなことをしたくない。ミニコミであってもいいから正しいことを書こう」と決心した田中良太が、同時代を直視し直言する。「願わくば閉塞状況を打破する役割の片鱗でも担えれば幸いである」という思いを込めて、この個人ムックは世に出た!
- ISBN
- 978-4-87950-701-3 C0036
4-87950-701-6 C0036 - 価格
- 1200円(本体)+税
- 判型
- B6判 並製本 272ページ
- 発行年月
- 1997年10月