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テキストメッセージ

2010年1月30日

dbeautyof9ja-002-20090629-540

友人のトインが息子のロティミを連れ、ラゴスからわたしを訪ねてイフェまで来てくれたときのこと。朝食をとりながらわたしは、奨学金をもらわない限り、来年の今ごろは戻って来ることができないとぼやく。すると2人はわたしの手をとり、目を閉じた。

「神さま、どうかしらべがまたここに帰って来れますように」

それから幾月か経った2008年11月初め、オバマ大統領当選の速報が流れた。そして間もなく、わたしは申請していた奨学金の合格通知を受けた。結果を知らせてくれた日本の姉からの電話を切るとすぐに、トインに電話をかけた。

翌朝、トインから携帯にメールが届いた。字数制限いっぱいにつづられた「省略形」交じりのテキストメッセージ。youがu、theがdといった具合に。これ以上文字を加えると、さらにもう7ナイラ(約4.3円)かかってしまうため、若者たちは「新しいつづり」を創っては文字数を減らし、より多くのメッセージを交しあう。

“show d world d beauty of 9ja”

トインが言葉にしてくれた、わたしのやりたいこと。このテキストメッセージは、わたしの宝物となった。

Photo
“show d world d beauty of 9ja” とつづられた携帯のテキストメッセージ。アーティストのパパケイがそれを布に書き写してくれ、わたしの部屋の壁に貼った。
2009年6月29日 イフェ、モダケケ地区のわたしの下宿先にて

(毎週土曜日更新)