My dear sister
2010年6月12日
ばかな男のことは忘れるのよ、わかった?
もっと楽しむことね、自分を自由にして
わたしもそう、バスであの街を通るたびに思い出したわ
あんたって人はもう……かわりにわたしが彼を愛してあげたい
でも夫は子どもたちを心底愛しているから……
あんたはまだましよ、わたしなんかもうなにも感じない
夢で見たわ、帽子をかぶったとびっきりやんちゃな男の子、あんたの子よ
19や20歳のときにとっくに経験ずみよ、そんな気持ち
彼の罪なら忘れられるの……でも他の男だったらだめね、絶交してそれでおしまい
急がないで、神さまが導いてくれるから
女がふたり、3人集まれば、いつだって話しだす。
「My dear sister(親愛なる友よ)」
そう呼びかけあっては彼女たちが話していたこと、話してくれたこと。ふくらむこの胸に、肌の色が異なるわたしたちは、同じなにかを宿している。
(毎週土曜日更新)