「海辺の編集室」から「海岸沿いの編集室」へ
2010年2月9日
2月1日(月)に編集室の引越しをしました。引越しといっても、市町村がかわったわけではなく、「海辺の編集室」から「海岸沿いの編集室」になりました。
新旧の編集室は歩いても5分ほどの距離なので、何往復もしたら「夕方にはおわるだろう」ということで、午前9時に作業開始。引越し業者Sさんからは3名の人員。
午前中は曇り空ながら、順調、順調……ですが、零細出版社の本の在庫を甘くみてはいけません。山積みの本の在庫を運びながら、「あれ、営業から聞いた話ではこんな荷物あるはずじゃなかったんだけど……」というような顔。
バイトらしき引越し屋さんがひとりいたのですが、午前中にはダウン気味。午後からは大柄の人員が2名追加され、計5名の作業に。いままでは住宅街にあったので車も近くに停めることができましたが、新編集室は漁師町のディープな場所にあり、車を通り沿いに停めて、歩いて荷物を運ばなければなりません。車からの距離はおよそ30メートル。この距離を何十キロもの在庫本を運ぶわけであります。
おまけに午後からは雨が降り、夕方からは雪になりました。荷物にカバーをかけ、濡れないようにしながら、荷物を運ぶ引越し業者のみなさま。すべての荷物を運びおわったのは午後9時過ぎ。計12時間の大規模な引越しとなりました。
本当に、本当に、引越し業者のみなさまには頭が下がります。あの悪天候のなか、ブルブル震えながら、文句ひとつ言わず、遂行しました。さすがプロですね。見積もり段階でかなり安く値切ったので、割に合わなかった引越しだったろうと思います。人員も2名追加されたし。若手の営業マンが怒られないことを祈りつつ、手伝ってくれたみなさまに深く、深く御礼申し上げます。
さて、肝心の新編集室ですが、築50年の古家屋でありますが、快適です。海岸までは40歩。2階の窓からは若干ではありますが、海の向こうに富士山と江ノ島が見渡せます。波音を聞きながらの仕事。一昨日はきれいな富士山とその横に沈む夕日を見ることができました。なかなかいいものです。今度機会があったら写真も掲載したいと思います。
新たな気持ちで再出発です。